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  1. 少女と黄金竜の物語

    作詞:葉月ゆら
    作編曲:Drop

    黄金に染まる空の果てに
    そびえ立つ黒の塔
    伝説の竜を探し求め
    荒野を一人進む少女

    病に伏す妹の為に
    彼の心臓が欲しい
    足先は割れ血に濡れて
    喉が乾く それでも進む

    誰よりも 大切な人の為
    身代わりに他者を殺すと言うか
    悲しみを纏う黄金の竜
    愚かな伝説に混乱を呼ぶ

    少女が辿りついた塔には
    美しい少年が
    暖かい持て成しを施し
    長い旅の話をせがむ

    交わす言葉 優しい微笑み
    二人は心を重ね

    孤独には慣れていたはず
    なのにどうして胸が熱い

    誰よりも赦しあう君の為
    真実の姿を教えたくて
    だけど今 それを知ってしまえば
    悲しみ涙する どうすればいい

    眠る君の頬 落ちる一雫の涙
    憂いを祓うよ 僕の命を捧げよう

    密やかに 声が聞こえぬように
    切っ先で胸を掻き薔薇は咲く

    薄れゆく意識の中に君の
    悲鳴が響き出す 泣かないで

    誰よりも愛された記憶 抱き
    荒れた地を少女は歩き出した
    終焉の時 持ち望みながら
    限りある命を強く燃やして

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