06 Halloween of the DeadⅡ ～長い夜の悪夢～ [葉月ゆら]

Halloween of the DeadⅡ ～長い夜の悪夢～

目が覚めたら真夜中の悲鳴
私は棺から起き
見回す闇　死人が群がり
虚ろな目で彷徨ってる

どうして　あの時終わったはず
体の痛みは消えて
漂う香水混じりの死臭
爪も剥がれて落ちそうよ

†————————————–†
　 お祝いだ　祝福を　君たちへ
　　 　年に一度のお祭り
　 　悪戯が惨劇に変わるだろう
　 全てが叶う　今夜ハロウィン ナイト
†————————————–†

聖なる行進だ　本能のまま
私は愛した人の元へ
こんなに綺麗な私を見たら
きっと抱きしめてキスをくれる

夢みる彼女から溢れ出す死の気配
ドアの前　呻く声　彼の愛が試されるだろう

目が覚めたら真夜中の闇に
腐りかけた君がいる
見回す外　死人が群がり
虚ろな目で彷徨ってる

お願いだ　連れ去って　死の世界
君がいないと駄目だね

訴える彼の瞳に映る私
窪んだ眼球　落ちた唇

悲劇の行進だ　純粋なまま
去ろうか愛した人　背にして
こんなにみじめで歪な私
そっと抱きしめてキスをくれた

邪悪でも　逃避でも　悪夢でも　構わない
魂が求め乞う　真実の愛を貫くの

†————————————–†
　幸せな御伽噺はそうは長く続かない
　　　　　　　 拍手を
†————————————–†

漂う甘いこの香り　貴方の中　詰まってる
裂いて噛んで　味わうわ
彼は泣いて喜ぶの

聖なる行進だ　本能のまま
私は愛した人を捧げ
血に濡れ綺麗な私を見たら
きっと悪魔達　キスをくれる

夢みる彼女から溢れ出す死の気配
一時の狂乱に彼の愛は果たされただろう